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ショッピングモールに近い物件は「買い」なのか?

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ショッピングモールへのアクセスを売りにした開発がよく見られます。
確かに大型ショッピングモールが近くにあれば便利ですね。
しかし、ショッピングモールの立地条件を考えると、そこには大きな罠が待っていることがわかります。
通常大型ショッピングモールは郊外に作られます。巨大な敷地を確保しようとするとどうしても郊外になってしまうからです。

ショッピングモールの開発とともに道路なども整備されることが多いのですが、街と呼ぶには発展途上のため、基本的に都市部からのアクセスが限られます。
多くは一本道が整備され、オープン当初は大渋滞になることが多いようです。

主要駅からシャトルバスなども出ていて(場所によっては循環バスのルートに入ることも)、一見交通の便が良さそうに思えます。
モール内に病院なども誘致され、買い物も便利、シャトルバスを使えば通勤・通学にも便利そうです。

ショッピングモールの罠というのは、ショッピングモールが存在することが条件になっていることです。
ショッピングモールがなくなった場合を考えると、都市部から離れた不便な立地でしかありません。

人が集まるからバスが出るのであって、ショッピングモールがなくなればバスもなくなります。
(そもそもシャトルバスはショッピングモールの管理下なので、経営悪化とともに削減対象となります)

人が集まるからテナントが出店するのであって、病院だとしても収支が合わなければ撤退します。
参考までにLCワールド本巣のホームページです。
http://lc-world.co.jp/ ここの側の家を買いたいと思うでしょうか?
「あの時は○○モールがあったから便利だったのに…」そんな後悔の声が10年~20年後から聞こえてきそうです。
言うまでもなくショッピングモールは民間企業です。経営が悪化すれば容易に撤退します。

多くは人口減少に起因すると思われますが、有名になった「LCワールド本巣」や「ピエリ守山」といったショッピングモールの場合、競合店が近く(近くと言っても5km~10km圏内)にできたのが要因と言われます。
こうなると普通の商店と何ら変わりがありません。ショッピングモールが存在できるかどうかは運営会社の経営手腕に委ねられているのです。

同時に自宅の資産価値も運営会社の経営手腕に委ねられていると言わざるを得ないのです。
スーパーが近いも同様です。そのスーパーがなくなれば途端に不便な立地になってしまいます。

バブル期あたりに作られた新興住宅地にその傾向が多いように思えます。
多少駅から遠くてもスーパー、病院が近いから便利、というのは人が多い時代の価値観です。

これからの人口減で、商業施設はもちろん、病院も学校もなくなります。
○○だからという買い文句は、その条件が無くなれば無価値な「罠」でしかないのです。

住宅の価値は立地です。将来的に人が集まる街選びです。
住み慣れているから~、子供の学区域が~、職場が近いから~などといった個人的な理由で家選びをしてはいけません。

ましてや郊外だけど新築だから、という販売会社の口車に乗ってはいけません。
まずは冷静に、客観的に、様々な条件がマイナス側に働いたとしてもそれでも「買いたい」「住みたい」と思える街探しが重要だと思います。

この記事を書いた人

著者名:藤原 英樹

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